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奄美郷土料理の毒がある植物から教えてもらったこと、今日は奄美で体験したエピソードを記事にしました。
わたしにとってはずっと憧れていた奄美大島にとても素敵なご縁をいただいて降り立つことができました。そんな土地での有名な郷土料理との出会いはやはり嬉しいもの。その土地土地で、食べるものには土地柄とか、大切にしていることとかが伝わってくるなぁとも思っています。奄美の郷土料理って知っていますか。
なんと、その一つはソテツの実でした。私はソテツはお花のアレンジに使うもの、観葉植物として飾るものばかりだと思っていたので、こちらにきて食べれることにびっくりです。
この日は奄美の空港からホテルに向かう途中、奄美の亜熱帯地方特有の植物をみながらランチに向かいました。そのあと、ちらほら見えてるソテツをまさか食べることになるとは。。。
一緒に行ったAさん、仮に佐藤さんとします。
「これ、フルーツっぽい味しませんか」と佐藤さんに聞いてみました。
佐藤さん「これ、なんですかね〜」
私「パイナップルの味しませんか?」
佐藤さん「そうですねぇ、なんですかね〜」
他の方もわからなかったので、次から次へとお客様の対応している店員さんに聞いてみると、優しく
「ソテツの実を味噌にしたものです」
と教えてくれました。ソテツの実をインターネットで調べて、みんなに見せると面白い植物ですね〜、カラフルですね、という反応。
その中で佐藤さんは「お腹が空いたらソテツの実食べてもいいんですね」と冗談ともつかず答えます。へぇ〜それも面白いなと感心したのですが、よくよくみたら毒があるので注意と書いてました。
私 「待ってください、毒って書いてあります。」
インターネットでは猛毒があるので毒抜きが必要と書いてありました(汗)それを聞いて佐藤さんが
「教えてくれてありがとうございました。教えてくれなかったら食べてました」と真顔でいったので、あぁ、いってよかったと思いました。本当に食べようと思っていたのですね。危ない危ない(苦笑)カラフルで派手なものって毒を持っているものが多いです。
佐藤さんのように食べれるのだと勘違いして、口にしてしまうという危険もあることなので、身近な植物の毒性をきちんと知ることは重要な事だと思います。
奄美のひとたちにとってはソテツは生活に密着した大切な植物、
わたしにとっては奄美の島で出会ったはじめての味。丁寧に丁寧に時間をかけて毒抜きをすることで、ナリミソという郷土料理として奄美の人たちに愛されてきた郷土料理。
このナリミソとの出会い、エピソードで私は奄美のひとの丁寧な暮らしの一部を垣間見た気がします。
丁寧に丁寧に毒だしする、毒になるものも上手に食べる方法をみつけて、郷土料理として愛されている、
この料理から奄美のひとの心に触れられた気がして幸せです。ソテツの実は私の身の回りにない食べ物ですが、住んでいる場所の身近な植物にも毒のあるものもあって、それを同じように丁寧に処理して生活に溶け込んでいるハーブや植物もあります。
まず、毒になる植物は見分けることが大切ですが、奄美の島で感じたのは古き良き丁寧な暮らしを大切にする心。丁寧な暮らしを楽しむことを忘れないでいたいです。
ここまでお読みくださりありがとうございました。
毎日を楽しむきっかけになってくれたら嬉しいです。